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 冬の三四郎池
冬の三四郎池

 夏目漱石の小説 『吾輩は猫である』 で苦沙弥先生宅に集う多くの愛すべきキャラクタの中に、「水島寒月君」という人がいます。

寒月君は学問最高の府を一番で卒業した天下の秀才ということになっていますが、これは漱石の弟子でもあった物理学者寺田寅彦をモデルとしたといわれます。寺田寅彦は実際に東京帝国大理科大学実験物理学科を首席で卒業しました。

寺田寅彦は上記のように同大学実験物理学科を卒業した後、同大学助教授に就任し、ドイツ留学の後、同大学教授に昇格しました。

寺田は、熊本第五高等学校2年のとき、漱石の自宅を訪問したのが縁で俳句の世界に入りました。東京帝大学生時代は「藪柑子」という俳号で子規の主宰する俳誌 『ホトトギス』 に俳句を投句していました。

夏目漱石が 『ホトトギス』 に『吾輩は猫である』の連載をはじめたころ、寺田は同じく俳誌 『ホトトギス』 に「吉村冬彦」の筆名で随筆 『団栗』 を書き、以後も盛んに随筆を発表するようになりました。

寺田寅彦の下の俳句には、「大学校内の池にて水の温度を測る」 と前書が付いていました。上の写真は2月に東大構内の三四郎池を撮影したものですが、寺田は厳寒時の池の水温を測定したのでしょうか。

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           蔽ひ尽して
              池寒し   寺田寅彦

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(2016/02/09(火) 06:58)

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