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 世田谷の仏師
世田谷の仏師

 小田急線経堂駅の近くの商店街を歩いていると、とんとんと何かをたたいているような音が聞えました。そのほうに歩いて行くと、商店街の小さな店から聞こえるようで、ガラス戸越しに見ると3、4人のグループがなにか木を刻む仕事をしていました。

どうやら、皆さんで木の仏像を作製する仕事をしているようです。このにぎやかな経堂の商店街の中で仏師が仕事をしているのを見て、私は大変驚きました。

リーダーの人に話を聞くと、東京の都心にあるお寺に納める仏像を制作しているとのことでした。たまたま商店街にあった空き店舗を借りて、仕事をしていたのでしょう。

それにしても、写真の仏像は大きな足を投げ出してでんと寝そべっています。その力強い姿から判断すると、仁王様でしょうか。グループの人たちは、それぞれ別々の細工を作っているようでしたが、それらをこの仁王様に取り付けて、最後に彩色をして仕上げるのでしょう。

なお、普通仁王様といわれているのは金剛力士のことで、あらゆる煩悩を打ち砕く「金剛杵(こんごうしょ)」という武器を手にして仏を守るとされます。

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        仏師のふるう
          のみの音


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(2018/02/26(月) 06:52)

 新年好
新年好

 数年前、当時中国南部の都市福建省アモイ在住だったT様から、美しい絵画画像付きの年賀メールをいただきました。旧正月・春節の時期にあたり、作者のT様の許可を得て絵画の画像をここに掲載させていただきました。

上左の絵画は「初日」という題で、ガジュマロ(榕樹)という南国の樹を描いたものだそうです。榕樹は、名のごとく木から溶けるように枝が垂れ下がり、地面にまで達します。
そのエクゾチックな樹木の向こうに、南海の水平線から昇ってきた初日が輝いています。

上右の絵画は、いかにも南中国の新春らしい紅い桃の絵です。画面から江南の春節の雰囲気が伝わってきて、見ていると思わず心が浮き立ちます。

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        春を寿(ことほ)ぐ
          メール画像

 T様は、その後シベリア北部の都市マガダンの北方国際大学や中国の大学で日本語を教えていらっしゃいましたが、現在は日本に帰っておいでだそうです。

また、T様は「 道子とKのギャラリー」というエクゾティックな雰囲気のあるホームページを開いていらっしゃいます。ぜひアクセスしてご覧ください。


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(2018/02/22(木) 06:36)

 カラヴァッジオ展・国立西洋美術館
 15世紀末から16世紀前半にかけて活躍してルネッサンス時代を築いたレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロらが没した後、ヨーロッパの美術界は一時目標を失ってスランプ状態になりました。

16世紀末になって、イタリア北部ミラノにヨーロッパ美術の次世代をになう大天才ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョが出現しました。

カラヴァッジョは、光と陰の明暗を際立たせて人間の姿とその内面をドラマティックに描き出す手法を開発し、バロック絵画の祖となりました。

2016年3月1日から6月12日まで、上野の国立西洋美術館でイタリアの代表的な美術館が所蔵するカラヴァッジョの名作と、カラヴァッジョの継承者たちによる作品を合わせた50数点を展示した 「カラヴァッジョ展」 が開催されました(下の写真)。

カラヴァッジョの名作をこれだけ集めた展覧会は、日本では数十年に一度のことでしょう。カラヴァッジョのファンである私どもはさっそくこの展覧会に行くことをきめましたが、入場者が一巡すると思われる5月の末ごろに観に行こうと思っていました。

アマデウス

 ところが、5月17日になって、思わぬニュースが飛び込んできました。カラヴァッジョ展の会場である上野の国立西洋美術館が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関によって世界遺産に「記載」すべきだと勧告されたというのです。

国立西洋美術館本館(下の写真)は近代建築の巨匠フランスのコルビュジエによる日本国内唯一の作品で、1959年に完成しました。らせん状の回廊や1階部分を柱だけで構成するピロティなどが特徴です。

国立西洋美術館本館は、7月にトルコで開かれる世界遺産委員会で正式に世界遺産に決定される見通しとのことです。

 このニュースが発表された以降、国立西洋美術館で開催中のカラヴァッジョ展を訪れる人が急増し、会場はだいぶ混雑するようになったということです。結局、私どもは5月末に予定していたカラヴァッジョ展訪問を見送ることにしました。

アマデウス

 本年4月ごろから当時の東京都知事だったMさんの公金無駄使いが発覚し、大変な騒ぎになりました。Mさんは昔からの美術ファンで、東京都知事になってから公金で数千万円の美術品を購入したとか。

また、東京都知事の公用車で38回も美術館を訪れたともいわれ、都議会でつるし上げられる事態になりました。

私どもはMさんと同じように昔からの美術ファンですが、今回はとうとう国立西洋美術館でのカラヴァッジョ展に行くことができなかったのは非常に残念に思います。

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          観るひまもなき 
             梅雨の入り

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(2016/06/24(金) 07:08)

 ロシアのショッピングセンター
ショッピングセンター

 ネフスキー大通りは、サンクトペテルブルグの中心部を東西に貫いている大通りで、全長が約 4.2 kmもあります。

私どもは、ホテルの近くの駅で地下鉄に乗り、ネフスキー大通りの東端にあるプローシャチ・バスターニア駅で下車しました。ここは、古い教会を1955年に改造して地下鉄駅にしたということです。

大通りにはカラフルなバナーがかかっており、目抜き通りらしい華やかさがあります。極北の都の初夏を感じつつ、幅の広い歩道をウィンドウショッピングをしながら楽しく歩きました。

大通り沿い、オーストロフスキー公園の少し先に大きな建物が見えてきました。ガスチーニイ・ドボールというショッピングセンターです。
200年もの歴史をもつ市場でしたが、ロシアの市場経済導入後急拡大し、現在では食品、化粧品、衣類、雑貨などなんでもそろうサンクトペテルブルグの大ショッピングセンターになりました。

ガスチーニイ・ドボールはネフスキー大通りを訪れる観光客にも大変人気が高く、日本の海外観光ガイド雑誌にもかならず紹介されています。私どもも、ここでお茶を飲んで一休みしました。

ロシアでは、ご存知のように「キリル文字」という独特の文字が使われています。空港、ホテルなどではさすがに英字での表記もされていますが、交通機関や一般商店ではキリル文字だけです。
ロシアに入るまでに、一応キリル文字のアルファベットを勉強し、それらの発音も最低限心得ておくほうがよいでしょう。

私どもも、サンクトペテルブルグ、モスクワの地下鉄を利用した際、駅名の表示がほとんど読めないのには往生しました。

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           たどりつ歩む
              露都の初夏

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(2015/06/26(金) 07:09)

 黒田清輝 「湖畔」
黒田清輝 《湖畔》 黒田清輝がフランスから帰国するときには、モネ、ドガ、ルノワールらが第一回印象派展を開催してから20年近く経っていました。

一方、フランスにおける伝統絵画の中心であったサロンは、印象派の影響を受けて明るい風景画、人物画の出品が多くなっていました。

 黒田がパリで師事した画家ラファエル・コランは、印象派絵画から影響を受けたサロン外光派の一人でした。

ロワン川のほとりグレで制作した作品 《読書》 や1893年に描いた名作 《朝妝》 で、黒田は念願のサロンへの入選を果たしました。

1893年に帰国してから、黒田は同じくフランスで学んだ久米桂一郎らとともに洋画塾を開設し、印象派の影響を取り入れた外光派と呼ばれる画風を日本に広めました。
1896年には東京美術学校の西洋画科の発足に際して講師となり、以後日本西洋画の発展に大きく貢献することになりました。

黒田は帰国から4年目の1897年に名作 「湖畔」 を自らが主宰する画塾白馬会の展覧会で発表しました。この作品は、現在上野の東京国立博物館に付属する黒田記念館に展示されています。

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           映す湖水に
              風すずし

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(2015/06/18(木) 07:25)

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