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 菊と漱石
kiku22.jpg

 本12月9日は小説家夏目漱石の命日で、文学や俳句の世界ではこの日を 漱石忌 と呼びます。

かつて漱石の恋愛の対象であったとされる大塚楠緒子は、漱石の友人と結婚しました。その後、楠緒子は小説家を目指して漱石の弟子となりましたが、1910年11月9日に若くしてインフルエンザで亡くなりました。その楠緒子の葬式で、漱石は

        有る程の         人気blogランキングへ
           菊抛げ入れよ
              棺の中     夏目漱石

の名句を詠みました。それから6年経って、漱石自身も胃腸病に糖尿病を併発して49歳の若さでこの世を去りました。

自分を文壇に送り出してくれた師を突然失い、芥川龍之介は大変なショックを受けたようで、漱石一周忌のときに次の俳句を詠みました。

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           むなしき菊や
              白き咲く    芥川龍之介

漱石先生の葬式のときは、白菊の季節であった。それから一年、またその季節になったが、白菊を見るにつけ漱石先生なき世のむなしさを感ずるばかりである、という句意です。


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(2016/12/09(金) 06:51)

 桜もみじ
桜もみじ

 東京は、落葉樹の多い大都市だと思います。その中でもとりわけ世田谷区は、落葉樹ケヤキが区樹に指定されており、桜の名所も多いので、春と秋には街の雰囲気がドラマチックに変わります。

私どもの身近に見かける落葉樹のうちで、秋の深まりをもっとも早く告げるのは、ケヤキだそうです。秋早くよりこずえからあざやかな黄色となり、やがて明るい褐色に変わって行きます。

ケヤキの葉が色づくのについで、イチョウの黄葉、桜の紅葉が始まります。桜の葉はまず10月の末ごろに黄色くなり、その後次第に赤く変わっていきます。従って、桜の紅葉は真紅にならず、華やかさを感じさせる明るい橙色になります。
緑の葉が直接あざやかな真紅となるかえでとは、対照的です。

上の写真は、東京・調布かいわいの最後の秘境ともいわれる NTT研修センター の構内で撮影しました。

冬もみじといえば、私は久保田万太郎が詠んだ次の俳句が大好きです。毎年秋が深くなると、この俳句をを思い出します。

        冬もみじ         人気blogランキングへ
           冬の光を
              集めけり    久保田万太郎

この俳句には、明るい紅葉となる桜もみじが似合うと思います。


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(2016/12/05(月) 06:39)

 林芙美子記念館
林芙美子

 作家として成功した林芙美子は、1941年に東京・新宿区落合の高台に土地を購入し、そこに純日本式の住居を建てました。
芙美子の死後、それが 「新宿区立林芙美子記念館」 となりましたが、11月下旬の一日、私どもはその記念館を訪ねました。

館内の資料室に行くと、上の写真左のポスターがありました。このいきいきとした女性が、芙美子の作品 『放浪記』 に出演した女優・森光子さんです。森さんは大阪でお笑いをしていたのが演劇界の帝王といわれた菊田一男の目に留まり、大抜擢で放浪記の主演となりました。

私どもがこの芙美子旧宅を訪れたとき、ダケカンバでしょうか庭の幹の白い大きな木が黄落のときを迎え、夕日に輝いていました。

芙美子には秋がよく似合います。かならずしも優れた文章家とはいえない芙美子の作品が読者の心を打つのは、人生のはかなさ、庶民生活の哀しさが行間から滲み出ているためでしょうか。

         黄落や       人気blogランキングへ
            芙美子の書斎に
               夕日映え

いまから4年前の2012年11月10日、女優森光子さんが92歳の生涯を終えられました。13歳のとき両親を相次いで失い、自身もたびたびの重病に倒れるという苦難を乗り越えつつ映画女優、歌手、テレビ・舞台出演など幅広い分野で活躍し、大きな業績を挙げました。

林芙美子さん、森光子さんのご冥福をお祈りいたします。


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(2016/12/01(木) 06:29)

 動物フェスティバル・ビクーニャ
ビクーニャ 東京都世田谷区の環状8号線沿いの砧公園で、毎年11月初めに 「動物フェスティバル」 というお祭りが開催されます。

秋の一日、動物ふれあい教室、ポニーの演技、ミニ動物園などさまざまな催しが行われ、多数の来場者で賑わいます。

砧公園への交通は、東急田園都市線用賀駅から徒歩(約15分)、あるいは小田急成城学園前駅からバスがよいでしょう。

 動物フェスティバルのミニ動物園では、さまざまな動物が金網の囲いの中に入れられており、手を伸ばして動物に触れることもできます。やぎ、ひつじ、あひる、うさぎなどが毎年ここに集められてきます。また、大きなふたこぶラクダもこの動物園の常連です。

 このミニ動物園で、ときどき非常に珍しい動物を見ることもあります。今年は、上の写真の 「ビクーニャ」 という珍獣に出会いました。
南米原産でラクダの仲間だそうですが、やはりラクダと同じようにすらりと首が長く、その先に小さな頭がついています。足も細くて長く、非常にスタイルのよい動物です。

ビクーニャは、毛が高級セーターやショールなどに使われるので有名なアルパカに近い動物だそうですが、アルパカよりずっと数が少なく、また一頭あたりの毛の量が少ないため、ビクーニャの毛でつくったショールなどの製品は非常に高価だということです。
それでも、毛が繊細なため製品が美しくしかも軽くて暖かいので、女性の間で大人気だそうです。

        ビクーニャは         人気blogランキングへ
           高級ショールの
              肌触り


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(2016/11/27(日) 07:07)

 樋口一葉忌
樋口一葉

 明治の女流作家樋口一葉は、明治5年(1872年)に今の東京都千代田区内幸町で生れました。明治の作家のなかでは森鴎外より10年後、夏目漱石より5年後の生まれ、また作家・詩人島崎藤村と同年、俳人高浜虚子より2年早い生まれとなります。

最近では樋口一葉の肖像画が5000円札に使われ、私どもの日常生活でいつも目にするようになりました。樋口一葉は24歳の若さで亡くなりましたが、本日11月23日がその忌日です。

上の写真左は台東区の一葉記念館にあったもので、高名な日本画家の作だそうです。樋口一葉の肖像画というのは、私はこれまでにいくつか見たことがありますが、いずれもきりっとした中高、細面で描かれています。やはり武士の血筋でしょうか。

名作 「たけくらべ」 が書かれたのは1896年(明治29年)のことで、一葉はまだ24歳でした。この作品では、一葉は流麗な長文で主人公美登利の姿をさまざまな場面に応じた色彩で描き分けています。

大人の世界に足を踏み入れる少女の心の揺れ動く様子が、女流作家ならではのデリケートな陰影で表現されています。
昔読んだ林芙美子の初期の短編に、どこかこれに近い世界が描かれていたのを思い出しました。

        廓(くるわ)の水       人気blogランキングへ
           美登利を染めぬ
              暮れの春


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(2016/11/23(水) 07:06)

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