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 奥多摩探秋
okutama12.jpg

 11月もとうとう末になり、秋が急激に深まってきました。東京青梅市を流れる多摩川の上流に沿って歩き、本番を迎えた奥多摩の紅葉を楽しみました。幸い快晴に恵まれ、深秋の一日、奥多摩の色彩の饗宴を愛でました。

新宿から中央線で立川まで行き、そこでJR青梅線に乗り換えます。オレンジ色の可愛らしい電車に乗って、多摩川の渓谷に沿って山に分け入り、終点の奥多摩駅で下車しました。

奥多摩の町の中をしばらく川に向かって歩いて行くと、多摩川の川筋に氷川キャンプ場が見えてきました。

夏の間は自動車で乗りつけた家族づれなどでにぎわったキャンプ場も、いまは静かに秋を迎えていました。キャンプ場のあたりから、道路を降りて渓谷の岸辺に向かいました。

この辺は、川原で火をたいて煮炊きをしてもよい場所が多いようです。ここでは、年配のご夫婦が河原の石を組み合わせて炉をつくり、近くのスーパーででも買ってきたのでしょうか、ソーセージや野菜をジュージューと焼いておいしそうに食べていました。

いい匂いに惹かれて私も河原を歩いてその近くに行き、ご了承をいただいてからこの写真をとらせていただきました。秋深き川筋の絶景の中、バーベキューの味もひとしおでしょう。

     河原の火で
       肉を焼きつつ
         秋惜しむ


旅行・散策 | 固定リンク | トラックバック:0 | レス:4
(2019/11/28(木) 07:03)

 むかご採り
 自然薯・山芋は、山野で雑木の幹などにつるを伸ばし、葉での光合成で得られたでんぷんを地下の根に蓄えます。そのつるにも小さな実がなりますが、それを「むかご」といいます。

地下の根である自然薯は食べられるほど大きくなるまでに数年かかりますが、むかごは毎年地上のつるに成ります。

秋の中ごろ、自然薯の葉が黄葉して落ち始めると、つるに成ったむかごが大きくなってはっきりと見えるようになります。

むかご

 むかごは地下の芋によく似た風味と香りをもっています。芋のほうは、笹など他の植物の根とからまるように伸びているので掘り出すのが大変ですが、むかごはつるについていてすぐに採れます。

むかごは上の写真のように直径1cmぐらいと小さいので、ほうぼう採り歩いて数を集める必要があります。それでも数時間も採れば、小さめのざるいっぱいぐらいにはなります。

むかご むかごを持ち帰ったら、まずすり鉢の中に少しの水を入れ、むかごをこするように洗うと汚れがとれます。それを枝豆と同じように塩茹ですると、香りが高く酒の肴に絶品です。

しかし、もっともファンが多いのは炊き込みご飯でしょう。少し塩を入れて炊き込むと、むかごの優しい甘みがあってまさに秋の恵みを感じます。

 炊き込みご飯では、むかごは上の写真のように皮付きのまま入れ、米の水加減は普通の水加減か少し多めにします。昆布だしや酒を加えたりして炊くと、さらに美味しくなります。

むかごを採って歩いているときにきのこや山菜類なども採れたら、それらもご飯に入れて炊くのもよいでしょう。

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       山を望みつ
         むかご採る


四季の風物 | 固定リンク | トラックバック:0 | レス:0
(2019/11/24(日) 07:30)

 秋祭りの舞踊
 私の家の近くに、昔の世田谷村の鎮守様を思わせる素朴な神社があります。まわりがすべて住宅になってしまった中、ここには小さいながら武蔵野以来の大木が繁った林が残っています。

実は私もこの神社の氏子になっており、毎年ささやかな奉納金を納めて神社の運営に協力しています。

世田谷の神社 神社の入り口は、小さいながら石の鳥居が3重に建てられています。

10月初、その神社で秋の例大祭が行われ、石鳥居に注連縄(しめなわ)が張られていました。

石鳥居の奥に小さな拝殿があり、その前が広場になっています。拝殿の横にはささやかな舞台があり、そこで例大祭の奉納演芸が行われます。

 その神社で宵宮(祭日の前夜に行う小祭)をしているというので、夕方ぶらぶらと歩いて見に行きました。

氏子たちが次々に舞台にのぼって芸能を演じ、日ごろから修練した腕前をアッピールします。舞台の上の人も舞台の前の広場で観る人たちも、みな同じ町のお隣さん同志です。

しばらく舞台の下で見ていると、色鮮やかな振袖を着た子供たちの一団が舞台にのぼってきました。それを見て、舞台下の広場の観衆から大きな拍手がわきました。

秋祭りの舞踊

 この子供たちは町内で日本舞踊を勉強しているグループのメンバーでしょうか。みな同じような髪型に結い、その髪に可愛らしいかんざしをつけています。

演芸司会者に紹介されると、子供たちは舞台の前に整列して観衆に向かって深く礼をしました。

賑やかな音曲がはじまり、子供たちは舞台の上でゆったりと踊り始めました。頬にうっすらと紅を差し、口元にちょんと紅をつけた子供たちが、音曲に乗って真剣な表情で踊り続けました。

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       子ら舞いいたり
         祭り笛


年中行事 | 固定リンク | トラックバック:0 | レス:0
(2019/11/20(水) 07:06)

 保育園の芋ほり
 私は、休日などによく家から数kmの範囲を散歩しています。このあたりは世田谷区の南の端で、川や畠などがまだかなり残っており、散歩していると季節の移り変わりを感じることができます。

その散歩コースの中に、かなり大きな畠がいくつかあります。春野菜の収穫が終わると、畠はきれいに整理してから掘り起こされ、サツマイモの小さな苗が一面に植えられます。

芋の畠 夏の間、芋のつるはどんどん伸びて、広い畠は一面の緑のじゅうたんのようになります。
その時期、畠の横を通りかかったとき、芋のうねの端に小さな白いプラスチックのボードが立てられているのが見えました。近寄ると、そのボードには地区の保育園の名前が記されてありました。保育園の予約が入っているようです。

 この地域には保育園や幼稚園が多いのですが、それらの幼児たちや父兄の皆さんが毎年秋の芋ほりを楽しみにしているのでしょう。

いよいよ芋ほりの時期になり、保育園の子供たちが芋ほりにくる前日、畠の農家のおじさんが保育園が予約したうねに生えている芋のつるをきれいに刈り取って、除去しておきます。

芋の畠

 当日は、保育園の子供たちが、保育士と保護者たちに連れられて大挙してこの畠にやってきます。さっそくつるが刈り取られた畠の中にはいり、スコップでうねの中のサツマイモを掘り始めます。

やがて園児たちは小さな手で大きなサツマイモを掘り出し、歓声をあげます。その芋を引っ張ると、まさに芋づる式にサツマイモがいくつもうねから顔を出してきました。

秋の青空のもと、畠いっぱいに子供たちの黄色い声がひびき、ピーピーキャーキャーの大騒ぎでした。

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        芋の畠に
          アキアカネ


四季の風物 | 固定リンク | トラックバック:0 | レス:0
(2019/11/16(土) 06:54)

 松蔭祭の野外劇
松蔭祭の野外劇

 10月27日は幕末の志士・思想家吉田松陰の命日に当たります。東京都世田谷区にある世田谷松蔭神社では、それにちなんで毎年「松蔭祭」が行われます。

世田谷松蔭神社の境内には、山口県萩市に保存されてある吉田松蔭の自宅松下村塾をコピーした建物があります。

毎年松蔭祭の際は、この建物の前で、吉田松蔭にちなんだ野外演劇が上演されます。あたりの木々が黄葉し始めた中、野外演劇の声が高らかに響いていました。

      黄葉の下    人気blogランキングへ
        声ひびく
          野外劇

 上の写真は、数年前に行われた野外演劇のあとに撮影したもので、上演したのは東京のワィニャオンという劇団でした。

演劇の内容は、幕府のご法度を破ってアメリカに向かう船で密航を企てる松蔭先生を新撰組がつけねらうというもののようでした。

演劇が無事終了し、出演された皆さんがほっとした表情で神社内の神楽舞台の前に集まっていました。水色の羽織は、京都市内を見回る新撰組の衣装だそうです。

野外演劇ですから、はげしい雨が降れば中止になります。しかし、私はこれまで松蔭祭で雨にあったことがありません。これもやはり松蔭先生のおかげでしょうか。

演劇を見終わって神社を後にし、「幕末維新祭」でにぎわう松陰神社前の街に出ました。露店で買った熱いコーヒーを飲みつつ、神社のほうを振り返って松陰先生をしのびました。


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(2019/11/12(火) 06:27)

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